FORMER JOB
INTERVIEW
僕は舞台芸術が好きで、大学は芸術学部に進みました。念願叶って卒業後は舞台の仕事に就くことができ、照明スタッフとしてテーマパークで働いていました。
しかし喜んだのもつかの間、コロナ禍で舞台の仕事がほとんどなくなってしまいました。コロナが終われば元に戻ると、希望は持っていましたが、いかんせんこのままでは生活できません。アルバイトでも始めようと、求人を検索したところ、マイナビイベントがあることを知りました。コロナ禍真っ只中において、どんな仕事の需要があるのか知りたくて、参加してみました。
そこでハウスウェルの常務に声をかけられたんです。簡単に会社の説明をされ、「よかったら会社を見に来てよ」とライトに誘われました。そのライトさというか、圧を感じさせないかるーい感じが妙に心地よくて、「とりあえず行くだけ行ってみよう、イヤなら断ればいいし」と軽い気持ちで会社見学に行ってみることにしました。
INTERVIEW
不動産とは全く関係ない勉強をしていましたし、不動産仲介の仕事なんて「大変そうだな」くらいにしか思っていませんでしたから、会社訪問に申し込んではみたものの、どこか人ごとみたいな感じだったんです。まさか実際に不動産仲介の仕事に自分が就いてしまうなんて、その時には思っていませんでした。
でも会社訪問して、やってみようという気持ちになったんです。会社訪問でも「絶対入社して!」みたいな圧は全くなくて「ありのままの会社を見ていって」的なライトな雰囲気でした。そんな軽い雰囲気だったのに、なぜ入社を決意したかといえば、社員さんたちから話を聞き、舞台照明と不動産仲介とに共通点があることに気付いたからです。
不動産売買は金額も大きく、多くの人にとっては人生一度の出来事、大舞台です。そのビッグイベントを成功に導くためにサポートする仕事だと聞いて「主人公を輝かせるためサポートする照明の仕事と通じるものがある」と感じたんです。不動産を通して、お客様の人生が輝けるよう、自分の持てる力を使ってみたいと思いました。
INTERVIEW
入社して1年が過ぎましたが、苦労しているのはアポ取り作業です。見込み客を作るためにアポ取り電話をかけるのですが、30件くらいかけまくって、ようやく1件「会ってもいいよ。時間いつにする?」と答えてくれるお客様が出てくる、くらいのタフな作業です。
めげてしまいそうになりますが、何回も何回も練習を繰り返す地道な作業の上に華やかな舞台があるのと同じように、地道なアポ取り作業を繰り返した先に成約があるんです。エジソンの格言だったかと思いますが、「努力なくして成功なし」なんですよね。楽して得るものはありませんから、これはどこの業界でも同じなのではないでしょうか。
芸術の場合は才能がものを言うので、努力しても実を結ばないこともありますが、不動産仲介はめげないで続けていれば、成約に結びつけられるのでそこは違いますね。この仕事は根性勝負みたいなところがあるので、根性さえあれば道は拓けていくのではないかと思っています。
それに成約に結び付けばインセンティブも大きいですから、舞台の成功を思い浮かべながら照明方法を試行錯誤で練習してきたように、今は成約金額を思い浮かべながら、日々アポ取り電話をかけています(笑)。
INTERVIEW
今の僕の目標は、目標金額を毎月安定して達成できる一人前の営業になることです。今のところ達成できていない月の方が多いですが、経験値を増やしていくほどに数字も上がっていくということを先輩たちから聞いていますので、あせらずじっくりやっていこうと思っています。
不動産仲介は大きなお金が動く分、さまざまな人の本音にふれることができます。お客様の人間としての素の面にふれるほど、自分自身の人間力も向上していく感じがしています。コロナ禍で舞台の仕事が激減したために始めた仕事ですから、ある程度稼いだら辞めようと最初は思っていました。しかし今は、自分自身の人間力を上げていくためにも続けていこうと思っています。
いろいろなお客様と話をして、さまざまな人の価値観にふれるのは楽しいです。自分という人間を信用してもらって、物件を預からせてもらったり、契約を任せてもらったり、成約できた時にはたまらなく嬉しいです。ただ物件を売買するだけではなく、なぜそうするのか、それによってお客様の未来はどうなるのか、お客様の幸せを一番に考えた提案ができるよう力をつけていきたいと思っています。照明も同じで、演技を際立たせるためには、その場面に合った光の強さや方向などを考え、最適な演出方法をとっていかなきゃいけませんし
将来的には舞台の仕事に戻りたいと思っていますが、芸術を極めていくためには人間観察がとても大切なんです。この仕事を続けていれば、いろんな人の内面にふれられますし、舞台制作に向けての資金も貯められますから、僕みたいな目的がある人間にはちょうどいいんじゃないでしょうか。
INTERVIEW- コレ!買いました
感謝の気持ちを込め、親に車を買ってあげました。
それ以外は、専ら貯蓄に謹んでいます。